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1級身体障害者(人工透析患者)が「恋愛」で得たもの

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障害者 恋愛

ライターのトシヒーローです。

私が「人工透析」という腎不全からなる病気のために障害者1級の認定を受けて10年経った頃、僕はそれまで付き合っていた女性と別れました。

そして、その後は「恋愛」というキーワードは僕の中で終わっていたのです。

 

障害者となった今、人生の中で再び恋愛する事はないだろう。

自分で勝手にそう思い極めていました。

 

ところが、人生とは分からないもので、「恋愛」はともかく、人を好きになるという感情はある日突然、降ってきます。

それは、とある看護師さんとの出逢いでした。

前向きで頑張る人がたくさんいる世界ですからね。

 

人工透析では、週に3回透析をやってくれる病院に通います。

そこで1回4~5時間の人工透析を受ける事になります。

人工透析をしなければ数日で死ぬという厳しい現実の中、何年も透析を受け続ける。

当然のように多くの看護師さんとの出逢いがあります。

 

透析看護をやられる看護師さんは、通常は主婦で子持ちの方が多い環境です。

病院にもよりますが、深夜勤や休日出勤が少なく日曜日が休め、子持ちの看護師さんに向いている環境ですから。

しかし、たまには独身の看護師さんもいる訳で、献身的な看護を受けていれば場合によっては恋心が芽生える事もあります。

 

ですが、1度封印してた恋愛ですからね。

そう簡単に誰でも好きになるという事でもありません。

その分、好きになってしまった時は、もう止まれないくらいの感情になってしまいます。

 

看護師さんとの出逢いが透析生活そのものを変えてくれた

ある日、僕は1人の看護師さんを好きになってしまいました。

ここで、大きな転機を迎える事になりました。

 

当然ですが、相手は看護師さんですので健常者。

僕は人工透析で障害者1級。

この部分が自分自身に大きくのしかかりますね。

 

当時、僕は仕事を持っていませんでしたし、ただ単に透析を受け続ける毎日を送っていました。

このままでは恋愛も出来ない!

これでは誰も振り向いてくれないぞ!

という思いが強くなりました。

 

恋愛をしようと思えば出来るのかも知れませんが、自分自身に何のアピールポイントもありません。

「好きな思いは誰にも負けません!」だけで果たして通用するのか?

と、強く感じました。

 

当時、透析を受け続けてすでに7年が過ぎておりました。

その間、人工透析患者であるという障害者の悲哀の中で何もせず無為に過ごしてきたのが僕の人生です。

38歳で透析となり、仕事を失い、彼女とも別れ、何も手にする気持ちになれなかった。

 

ところがこの看護師さんとの出逢いで、僕は新たな道を模索し始めていたのです。


 

付き合う事は出来なかったが、多くの物を得た

人工透析では、腎移植申請というのがあります。

これに申請しておくと、更新費用はかかりますが、移植をしても良いという意思を持ってる方が脳死状態となった場合などに、その腎臓をもらい受け移植する事が出来ます。

 

申請しても必ずもらえるという訳ではありませんし、10年、20年先になる場合もあります。

僕はまず、この申請を行いました。

 

そして、次は仕事を模索するようになりました。

ただ、僕の場合、かなりの田舎の人間ですので、近隣に僕を雇おうという企業は全く無い状態。

色々考え、障害者支援の方々と相談し、パソコンでの仕事を獲得しました。

 

残念ながら、その看護師さんとはうまくいかず、フラれてしまいましたが(当然ですが)僕は結果的に多くの物を得ていました。

 

人はやる気になれば何でも出来る! 障害は言い訳でしかない!

人工透析を受け始めて、すっかり精神的に参っていた僕ですが、この看護師さんとの出逢いで得た物は大きかったです。

仕事を得、移植申請もし、かつての無為に過ごした日々を取り返すように、毎日を送れるようになりました。

気持ちがポジティブになり、それは人工透析治療にもプラスとなった訳です。

 

障害は言い訳でしかない!

 

という言い方ですと批判もあるでしょうが、実際に何にも出来ないというほどの事でもない。

特に僕の場合は内部障害ですからね。

 

僕の友人にも車いすで足腰に問題がありながら、家で出来る内職をして月収9万円を稼いでる男の子もいます。

彼は、両親もなく兄夫婦に引き取られていますが、兄に負担をかけたくないのでしょうね。

人工透析を受けながら、必死で働いています。

 

実際にそうした人生を送っている人もいます。

僕に出来ない訳がないのに、障害者となった事で自分で自分の可能性を閉じ込めていました。

 

この人生に終止符を打ってくれたのが恋愛でした。

結果として恋愛には発展しませんでしたが、色々な思いを感じさせてくれました。

 

障害があっても恋愛は出来る!

どうしても特に男性の場合は自分自身の境遇を考え、

「障害があると恋愛などは出来ない!」と決めがちだと思います。

しかし、不可能はありません。

 

実際に障害者と健常者のカップルも世には大勢います。

障害者同士で結婚された方もたくさんいます。

そういう方々が障害を乗り越えて必死に生活してるのを見て、僕も同じように出来るという希望を持ち、今では障害に前向きとなりました。

 

すべてはある日突然、恋に落ちた事から始まりました。

(執筆 トシヒーロー)

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トシヒーロー by
香川県在住
高校を卒業後、東京へ進出。
専門学校を経て通販会社などの広告制作部で広告制作を担当。28歳の時にブラック企業で働き過ぎ、意識不明となる。
帰郷し、その後は入退院の繰り返しの生活となり、38歳にて人工透析患者に。
長らく無為の日々を過ごした後、悲しい恋愛や父の死によってヘタレを卒業。現在は多くの無名ブログを運営する辺境ブロガーである。
■運営ブログ 「透析患者の逆襲」~人工透析との壮絶バトルブログ~