こんにちはスターチスです。
今回は文字について書いていきますと思います。
少し私の話をさせていただくと、私は強迫性障害というものも抱えています。こうやって当たり前のように文章を書いていますが、実は私にとって文章を書くということは簡単なことではありません。
書いて読み直して書き直して、それを何度も繰り返しLoveHandiに載せてもらっています。その中の確認行為というものは、不安が強い時ほど確認回数が増えます。なので文章を書く事は正直……しんどいです。
世間に出るので緊張もします、不安もあります。自然と確認回数は増えますしエネルギーを使います。
それでも書くのは?
等、何か少しでも参考にしてくれるかも、と思い書いています。
私自身が過去にネットで必死に探していた障害者の情報も、もしかしたらそういう思いで書かれていたのかもしれませんね。
それでは、前置きが長くなりましたが本題に入っていきます。
私は数年前に双極性障害を主とする、精神障害者になりました。
障害者になる前から身体障害者、知的障害者の方と接することが有りました。
ある日テレビで【しょうがいしゃの表記について】というものを見ました。
その時の番組での結論は「【障がい者】が良い。なぜならば平仮名だとやさしく感じるし害という漢字を使うのは酷い。」でした。
なるほど、そう言われればそうだ。平仮名はやさしく感じる。きっと害だけではないだろうし……私は【障がい者】という文字を使おうと決め、意識してそう使ってきました。ですがそれから暫らくして見た、障害者の方の本音を聞くという番組の中で、「最近【障がい者】と使う人が多いけれど俺からすれば障害は害だからわざわざ平仮名にする必要はない、平仮名に変えたところで何も変わらない」という言葉を聞きました。
たしかにそうかもしれない、けれどこの人の意見だけが正解ではない、むしろ正解などないと感じましたがどちらが良いのかととても悩みました。
健常者の方にこの事について真剣に相談したこともありましたがその方は平仮名の方が優しいから好きと言っていました。
悩んだ後、私はまた【障がい者】という文字を選びました。
その頃はトイレや駐車場などでも平仮名表記が多かったと記憶しています。流行り言葉のようにとてもよく使われていた気がします。
初めて書きますが私は先天性の病を患っていました。先天性だと生まれた時からなので病気を持っている私が私なのだという考えで生きてきました。
ですが後天性の障害に対しては違い、これを受け入れる事は時間がかかり、ただただ害でしかありませんでした。
しかし、障害者になったからこそ良かった事というものも多少あるのかもしれません。
私にもあります。健常者なら気付けなかった障害者への優しさ温かさ。ささやかで、でも嬉しかった事もあります。
けれども健常者だったら出来た事が出来なくなってしまう事は、障害者になって気付けた良かった事、それを経験出来なくていい知らなくていいから健常者に戻してくれと思う程ささやかなことでした。
優しくしてくださった方への感謝の気持ちは消えませんがそれとこれとは別物です。
出来ない事が多い現実への辛さ苛立ち悔しさ悲しみ、言葉では表せません。
そして障害者になってからの私は、気付いたらいつの間にか平仮名表記をやめていました。
害でしかない、戻れるのならば健常者に戻りたい! そんな気持ちが文字にも表れたのかもしれません。
恐らく私は自分が障害者になってからは【障がい者】という表記を使っていません。『障害者』、これ一択です。
「がい」を「害」にする事で傷付く障害者も居るかもしれませんが、正直どちらにしても害に変わりはないと思います。
それは世間から知人から家族から見ての害というよりも私自身が、この障害を害としか捉えていないからだと思います。
いつの間にかトイレや駐車場から平仮名表記が少なくなっている事を皆さんはご存知でしょうか? 私が意識して見ているだけかもしれませんが明らかに数年前より減っています。
障がい、が流行り言葉だったのか世間からみて害だからなのか私の知識不足なのか分かりません。
たまに見かける【障がい】、これに苛立ちを感じるくらい私の考えは覆りました。
きっとどちらの表記でもそんなに変わりはないです。
それでも私にとっては害なので様々な場所での表記は【障害者】この三文字にしてほしいと思っています。
この文字を見る事で開き直れる部分があります、僅かながら楽になれるのです。
数年経っても通院しても私は障害者という事を100%は受け入れられていないです。まだ葛藤があります。出来れば健常者の枠に入りたい! その気持ちはこれからも変わらないので100%受け入れることはないと思います。
もしかしたら平仮名表記は世間の優しさだったのかもしれません、ありがとう。
でも、私には害なのです。
私は精神障害者、障害者なのです。
※障碍者という文章の「碍」の字は読みにくいですし、ピンとこないので初めから頭にないです。
(執筆 スターチス)