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人工透析をしながら大手企業で働く、ダメリーマンの生き方

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ダメリーマン

ライターのさんかくです。

一応上場企業の下っ端として辛うじて末席で夜間の人工透析しながら働かせてもらってます。奇跡的に障害者採用で正社員として拾ってもらいました。あ、あとついでに発達障害持ちでもあります。満身創痍だな俺。

俺が人工透析患者になった経緯

23歳、大学4年の就活の時期に大学の健康診断で血尿、タンパク尿が出て、この時「IgA腎症」と診断されました。

最初は大学に再検査を言い渡され、小さい個人の内科に行きました。まさかの大病とも知らず。そこで言われたのが「大病院で検査しろ」と。何が起きたか私の意識がついていけず、パニックになりました。で、自分の身に起こっている出来事にフラフラになりながら、大病院に行ったら、いきなり「2ヶ月入院、死ぬかもしれない」と。

ええ、生まれて初めてショックで倒れるという経験をしました。あれってドラマの過剰演出なんかじゃなかったんだって。本当に倒れちゃうんですよ。看護師さんに抱えられてベッドの上でしばらく動けませんでした。抱えられてベッドに乗せられる時、ちょっとだけ看護師さんのオッパイ当たった気がしますが、このスケベな私がそんなことにすら気づかないくらいの大きなショックでした。

高校まで楽しみを捨てて受験勉強に励んで。何とか国立大学に合格し。大学では勉強でもサークルでも出来が悪くてみんなにバカにされ(実は発達障害も持ってたのですが、それに気づいたのはここ数ヶ月の話)。でも社会人になったら誰よりも働いて勉強して体鍛えて、絶対にみんなを見返してやる!で、いい女と結婚して絶対に幸せな家庭を築くんだ! て。そう意気込んでた矢先にまさかの重病発覚。しかも完治はしないと。

今まで自分を犠牲にして積み上げてきたものが一瞬で無くなった瞬間でした。就活しなければならない時期に不治の病で入院するという事がどれほど重大な意味を持つか。国立大学卒の新卒という人生で一度しか切れないボーナスステージへのカードをその時点で失い、国立大学既卒<高卒新卒という扱いまで転落するという事です。新卒で就職できなかった学生=誰からも「あなたが欲しい」と言われなかった「残りカス」ですから、そりゃ若くて気力、体力、可能性に溢れた高卒の方が良いに決まってます。努力が全て無となる。筆舌に尽くし難いとはこの事です。自尊心などあったもんじゃない。

その時、まだ腎機能に影響はなく、予後不良群にまではなってなかったので、何とか体をいたわって腎臓を持たせるようにすれば、普通の人と同じ生活ができる……はずでした。


しかし、運命とは残酷で、追い討ちをかけるようにIgA腎症に加えて難治性ネフローゼ症候群、だめ押しに急速進行性子宮体腎炎まで併発してしまいました。一気に腎機能は悪化。2ヶ月入院のはずが1年も入院する羽目になりました。この時点で1浪2留が決まり、もう就職は絶望的になりました。公務員目指せば良かったのですが、この当時民間の営業マンになるのが目標だったので、その選択肢はありませんでした。ああああああ、俺のバカバカバカ!! タイムマシンで戻って「今すぐ公務員試験の準備しろ!!」と言ってやりたい!!!!!!

周りはみんな社会人生活をスタートさせました。高校時代、みんなで集まって受験勉強した自習室の仲間は、みんな優秀な技術者になったりいい会社でいい車に乗って仕事に恋愛に充実して順調にステップアップして行く中、私は病院のベッドの上で何もできず、社会保障のお世話になって社会の生産活動に関わってお役に立つどころか税金を湯水のごとく使って何とか生きながらえている。どんどん周りに差をつけられる。生きている意味がわからない。生まれて初めて人が生きる意味をベッドの上で真剣に考えた。

答えは「人のお役に立たない人生に意味はない」だった。

障害者でも「挑戦」 諦めずに生きていきましょうや

どうせ国立大卒の新卒カードは失った。どん底まで落ちた。ならばいっそ挑戦をしてやろう! と。私は「今の自分の、この健康状態で何をやることが一番人の役に立てるか?」という問いを立てた。そこで現実を見据えて公務員試験を選択すれば良かったのですが、無駄に血気盛んな部分が残っていた私は、何を思ったか司法試験を選択してしまった。公務員試験受かって経済的にも社会的にも安定してから司法試験にチャレンジすれば良いのに。これが若いということの弊害。結果から言えば、合格を掴み取ることはできなかった。が、法的な思考回路と論文試験を受けるためにゼロから少しだけ身につけた文章能力いうのはその後の社会人生活で大いに役に立つことになります。

だから、司法試験へのチャレンジは決して無駄ではなかったし、人はなぜ生きるか? この問いを考えるだけの為に20代の時間を1年も使う人は殆どいないと思う。だから腎臓を病んでしまったことは負の側面だけではなかった。もちろん、腎臓直してもらえるなら今すぐにでも直して欲しいですけどね。

体が壊れても、チャレンジできる事ってあるんですよね。20代の一番楽しい時期に壊れたのは痛かったけど、老いて「会社や家族に捧げた俺の人生ってどんな意味があったんだろう?」って考えて後悔するより、もしかしたら20代で人生の意味を考える事が出来た分、人生をより有意義には出来るのかも知れないし。

諦めずに生きていきましょうや。いつかいい事あるかも知れないし。いい事がなかったらなかったで今際の際に「これだけやってダメならしゃーないな」て潔くあの世に行けますしね笑。

(執筆 さんかく)

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30代前半で人工透析はじめたダメリーマン。物の弾みで地元の大手会社に入ってから発達障害にも気付き、絶賛苦闘中!
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