ライターもきです。
以前、ライターの結さんに僕の障害(突発性難聴、ADHD)について取材させていただきました。
今日はその中でも突発性難聴にスポットを当てて、自分が日頃感じていることや困っていることを書いていこうと思います。
突発性難聴とは、ある日突然、何の前触れもなく、耳が聴こえなくなる病気で、原因や病態は未だに不明です。
引用 突発性難聴 – eo
研究段階の部分が多く、不明な部分が多い突発性難聴ですが、一般的に2つのタイプに分けられます
2の場合 ほとんどはすぐに治ってしまう場合が多いです。
僕もこのタイプです。しかし、僕の場合、定期的に2のタイプの難聴に悩まされています。
初めて僕が突発性難聴になったのは、高校2年生の頃です。学校が終わって部屋で好きな音楽をスピーカーを通して聴いていました。CDの5曲目の途中、急に左耳から音が全く聞こえなくなってしまいました。急いで、リビングにいた親に左耳が聞こえないことを言うと「部活の疲れなんじゃない」と軽く返されてしまいました。その一時間後、お風呂に入った頃には、左耳は聞こえるようになっていました。他にも、駅のホーム、学校、アルバイト。様々な場面で耳が聞こえなくなることが多く、市内の大きな大学病院を受診しました。超音波の検査や血液検査など、様々な検査を受けました。
しかし、結果は「異常なし」
病院を受診した日は左耳が聴こえなくなるということはなく、異常はないと診察されていました。
突発性難聴とは今年で3年の付き合いになります。急に耳が聞こえなくなってパニックになることは少なくなりました。しかし、片耳が聞こえなくて困っていることはいくつもあります。
バイト中に急に片耳が聞こえなくなると、小さな声で「もき君これやっておいて」っていう指示や、声の小さいお客さんの声は片耳からだとほとんど聞こえません。この障害のことで何度も怒られたこともあるし、辞めたバイト先も少なくないです。
これが一番多いです。「片耳だけでも声は聞こえるだろ」そう思う人も少なくないと思います。しかし、現実はそうもいきません。
後ろの方の席で授業を聴いていると、片耳が聞こえなくなるとほぼ聞こえなくなるのは勿論なんですが、前の方で聞いていても声が全く聞こえなくなる場面も多々あります。授業中の周りの話し声で先生の話がほとんど聞こえなかったり、マイクのスピーカーの関係で真ん中の方に座っていても聞こえなくなる場面が多々あります。
前にこんな場面がありました。電車の中で片耳が聞こえなくなって、同時にアパートの鍵を電車の中で落としてしまったことがありました。近くに乗っていた人が「落としましたよ」と耳元で囁いてくれたのにもかかわらず、僕は全くその声に気づくことができませんでした。他にも近くで「おはよう」って声をかけてくれた友達の声に気づかず、不機嫌にさせてしまったこともあります。
突発性難聴とどう向き合っていくべきか
テレビでは歌手のスガシカオさんや大友康平さん、歌舞伎俳優の中村勘三郎さん、脚本家の北川悦吏子さんなどたくさんの有名人が突発性難聴となってしまったと報道されています。病院で「異常なし」と報道されてしまう人も含めれば、突発性難聴にかかっている人はもっと多いと思うし、私たちの身近にある病気だと思います。
当事者である僕が考える、急に突発性難聴になった時の対処法は2つあります。
いかがだったでしょうか?
以外と知られていない。しかし、身近な「突発性難聴」にこの記事を読んで少しでも興味を持ってもらえれば幸いです。
(執筆 もき(蛍火))