こんにちは。大学生業に飽きつつあるエリーです。
この記事を書く為にツイッターでアンケートを実施しました。
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何について書きましょうか?
— エリー (@alto_per) 2017年4月14日
ご協力ありがとうございました。その中から今回は「3.生活での工夫」の一部をお話します。
私には、「運動失調」という名の「ふるえ」があります。超局所型で「震度4」の縦揺れ地震です。重さが加わったとき、気持ちが高ぶったとき、じっとしていたくても手は勝手にふるえ出します。
関節には「伸ばす筋肉」と「曲げる筋肉」があるそうです。肘や膝などを曲げるときは「曲げる筋肉」が頑張ります。しかし、「曲げる筋肉」のみが頑張るのではなく、「伸ばす筋肉」が力を抜く必要があります。『2つの筋肉同士が協力し空気を読みあうことで、スムーズに曲げ伸ばしができる』のだそうです。「運動失調は、その2つの筋肉が『KY(空気を読めない)』なんだよね」とのことでした。
運動失調があると、何かと困ります。まず、文字を書くときに手がふるえます。文字はふるえるし、いつペンを放り投げてもおかしくありません。力を込めると運動失調は多少軽減しますが、それでも中身が入ったコップを持ち上げるだけで大変です。これ以上曲がらないくらいに関節を曲げる、もしくはこれ以上伸ばせないくらい伸ばすとふるえは治まりますが、伸ばしたままだと水分補給は叶いません。それに、「服や机を汚したくないから」ふるえを止めなくては、と思うほどふるえは大きくなってしまいます。
水分補給だけで、身体的にも精神的にも疲れてしまいます。
「ストロー」をご存知ない方はいないと思います。
これです。
「ストロー」をご存知ない方はいないと思います。
コップを『持ち上げなくても』口まで飲み物が届くって素晴らしいことです。何も考えずに持ち上げてこぼすことも、「揺らさないように」と考えることで揺らしやすくなることもないのです。
ストローは100均に100本セットで売っていますし、マグカップ程度の大きさなら120本入りの「ミニストロー」で充分です。動きにくい知人は「細いほうが吸いやすい」と言っているので、長さが足りなくてもミニストローを繋ぎ合わせるなどしたらいいかと思います。 また、折り曲げたときの長い方を口にする方もいらっしゃいます。そのほうがかがむ距離が短くなるから楽なのだそうです。
水分補給のたびに「ストローを1本ずつ取り出す」という行為、忙しいときは特にやりたくないと思いませんか?袋を破ってしまい床にバラバラと落とす、なんて可能性があります。
背の高いグラスにひとつかみ入れておき、必要なとき「そこから1本抜く」という考え。これなら慌てて袋を破ることもなく、ストローを床にばらまく心配もありません。余裕があるときに落ち着いて補充することが可能です。
また、家族友人やヘルパーさんと出かけたとき、喫茶店やレストランへ行くこともあるでしょう。冷たい飲み物を頼まないと、ストローはまずついてきません。
ホット飲料もストローで飲むことはできますが、お店にストローを頼むと「熱いのでやけどの危険が」と念を押されることが多いです。お店の立場としては釘をさす必要があるのでしょうが、自分でも重々承知していることなので「わかっているから早くください」と思ってしまいます。
ストローを持ち運ぶことができたら、いちいちイライラせずに済むと思いませんか?
ミニストローは、お弁当の箸ケースに入れて持ち運ぶことができます。ちょうどいい大きさで衛生的、それに10本近くいれておけるので旅行にも活用できます。
飲み物を注文しておいて箸ケースを取り出すと、事情を知らない人からは「なぜ箸が必要なのか」と訊ねられることでしょう。「運動失調」という厄介なものを知らない、または「通年アイス飲料しか飲めないだろう」と考える人がいるのは、どうしようもないことです。だからこそ、タネを明かすとき微かに優越感を覚えられます。ホットコーヒーを自前のストローで飲む、友人を驚かせるのは楽しいですよ。身構えていればそう火傷はしないと思います。
「運動失調」と「ストローの有用性」についてお話しました。取り入れられる方は取り入れていただけたら幸いです。
(執筆 エリー)