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ここが変だよ 日本の精神医療の現場

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精神医療 指摘

医療機関を何度も変えた経験がある男性患者は「迷惑するのは何よりも患者です。精神疾患の確実で客観的な診断法の早期確立を強く求めます」と訴え、女性患者は、診断基準にない病名もどきを押しつけられ、親子関係まで悪化した経験をし「安易で画一的な診断はこりごり」と話しています。

これでいいのか? 日本の精神医療

患者の思いをくみ取らず、診察を一方的に進める精神科医も一定数存在し、こうした医師達が、精神医療の質を著しく低下させています。
精神科医の中には、セカンド・オピニオンの希望を伝えただけで「信じられないのか!」「もう来るな!」などと怒り出し、患者に対して逆上する「ドクターハラスメント精神科医」が少なくありません。

また「逆上する精神科医」以上に、他科の医療機関ごとの治療成績の情報公開が進む日本の情勢でも、精神科の治療成績が殆ど情報公開されていない事を、大手新聞の記者は問題視しています。

アメリカ合衆国では、医学部卒業後、義務付けられたプログラムを3 – 4年かけ修了し、学科試験に合格しなければ、精神科医として認められない。日本では、殆ど教えられることのない、認知療法を含むエビデンス(根拠)に基づく、複数の個人精神療法を実践し、学習する事も求められています。

イギリスでは、6年間のプログラムの前半3年間で、精神療法を学ぶなど、精神療法の習得は大半の国で必須義務化されている。さらに指導者も、日本の様に、医局独自のやり方を教えるというのは少数派で、18ヶ国で指導者資格を定めています。

また、エビデンス(根拠)のない多剤大量処方、十分量を投与しない、効果が出ない薬剤を切り替えず、漫然と延々に使い続けるなど、適切な薬物療法が出来ない医師も増えていいます。

医学部で教授などが教育指導する場合でも、精神薬理や薬のメカニズムのみで、臨床的な使い分けを習わない医師が多いといわれています。


某有名大学の教授は、適切な薬物療法の指針として

  • 標準治療を知っている
  • 副作用とその対策を熟知している
  • 向精神薬の種類を減らす(単剤化率)を上げる努力をする
  • 複数の薬を使う際,納得できる説明(インフォームド・コンセント)が出来る
  • 薬の少量投与をしない
  • 薬の飲み心地をいつも聞く

の6条件を挙げています。

精神科の診療報酬の仕組み

また診療報酬の7割を占めるのは、通院精神療法と呼ばれる、いわば「問診」に対する診察報酬でありますが、初診は500点(1点10円)、再診では30分以上の診察で400点、5分以上30分未満は330点であり、30分以上時間をかけても、レセプトは僅か700円しか違わないのです。

この事から、病院経営を考えると、短時間で大量に診療を行い、大勢の患者を診察し、患者の回転率を上げる事につながりやすい反面、患者側からは診察に対する不満だけが募り、ドクターショッピングに陥いります。某大学病院のこころの診療科教授は「7割の診療報酬収入を精神療法から得ているのだから、精神科医は技術料に見合うだけの意味のある面接をするべきではないのか」と語っています。

福祉制度を「知る」ことの大切さ

これが今の日本の現実であり限界なのです。

誰が悪いという問題ではなく、まず現実を知ることが必要だと思います。

私も今回この記事を書くまでは、診療報酬のことは知りませんでした。
元医療関係者ということもあり、なるほどと思う反面、これは酷いなと感じました。

この先増加し続けると思われる精神疾患への対応がこれではと何とも言えない不安感で一杯になります。

(執筆 松崎銀次)

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松崎銀次 by

元医療関係者。いくつものパラハラを受け鬱病(精神障害者2級)となるが、本人未だ半信半疑。

今の時代の企業こそ経験上、鬱病を初めとする精神病の大量生産の場と確信に至る。

もっと優しくなろうよ、みんな。