どうも、ハル門です。
一年前、私はうつ病を患い、今まで経験をしたことの無い不安に戸惑いました。そして、二か月前に患った心因性歩行障害と心因性難聴。この病気になったことで、私は自分の中でいろんなことを諦めてしまいました。
そのうちの一つが、『恋』です。杖を突いて歩き、聞こえの悪くなった耳の私を、誰が好きになるんだと卑屈になっていたのです。しかし、それは違うと考えを変えた体験がありました。
少しの惚気も入りますが、どうかこれを読んだ障がい者の方が前を向くきっかけになればと思い書きます。
うつ病になって、前にも書きましたが恋愛は諦めていました。でも、病気になったからできた出会いがありました。
うつ病になり、心因性歩行障害に心因性難聴を患った私を心配して友人が飲み会を開いてくれました。
そこで私は、彼と出会います。
見た目、話し方、優しいしぐさは、私をドキドキさせました。
連絡先を交換して、何度か会ううちに私は彼を好きになりました。しかし、最初は引っ込み思案の私にとって、片思いの気持ちは過酷でした。
そんな私に、友人がプレゼントしてくれたものは赤いリップでした。
「恋は、誰でもする権利があるんだよ。」
友人は、そう言ってくれました。
私にとっては、そのリップがお守りになり前へ進む勇気が持てました。
私は、片思いと向き合うことにしたのです。
片思いの人となんとなく仲良くなったと実感して、私は次のステップに進みたいと思いました。
この人の隣で歩きたいなぁと思ってしまいました。でも、私はうつ病でほかにも病気を抱えている。そんな後ろめたさがありました。
しかし、友人のくれたリップをつけて、その人と歩きたくて勇気を振り絞って決心しました。
電話だったのですが、それはもう利き手は汗だく。しかも、告白しているときの私は何故か怒り口調。
必死で、伝えて、相手がはっきりしないと、また怒って。
心の中で、こりゃダメだと思いました。
私の告白後に、彼が口を開きました。
「俺も、好きだよ」
彼の言葉を聞いた時、私はうまく理解できませんでした。だから、一瞬ダメだと思って落胆したんです。
でも、冷静に受け止めたらOKだとわかって、その場に倒れこんだのを覚えています。
私、ちゃんとできたんだ。
多分、告白はしどろもどろでしたがこんな私を受け止めてくれた彼に感謝です。
私は今、すごく幸せです。
彼は、私の病気や障がいが少しでも良くなることを私以上に信じてくれています。
そんな彼のことが、私は大好きです。
うつ病や障がいを持った私をここまで成長させてくれた彼に、私は何ができるだろうと考えています。
私と同じ精神疾患や障がいを持った方に言いたいことがあります。
私が恋は実ったのは、特別ではないです。きっと皆、必ず私の彼のような人が現れます。
だから焦らず、待っていてください。これを読んだ皆さんが、素敵な恋ができることを願っています。
(執筆 ハル門)