障害者ライター陣の書く、障害者と健常者を繋ぐWEBマガジン

子供の発達障害への、大人の向き合い方

スポンサードリンク







スポンサードリンク




子供の発達障害

大人になって自分の「変」なところが「発達障害」だったと気づくまで,いろんな人にご迷惑をおかけしてきたのだろうな,なんて思うことがあります。

気づいてからもご迷惑をおかけしてきたことに変わりはないのでしょうけど…。子どものころは親や祖母に多大なるご迷惑をおかけしてきまして…この場を借りてお詫びしようと思いましたが,それよりは子どもの発達障害について書いた方が社会貢献としては大きいと思うので,家族への謝罪はまたの機会にして,今回は「子どもの発達障害への向き合い方」という題目でお話いたします。

子供の発達障害を肯定する方法

学校の勉強は本来つまらないものですが,発達障害の人にとってはコトサラにつまらないし,やる意味も分かりません。自分の場合最初に引っかかったのは「3-1=2」の計算で,引いた「1」はどこに行ったのか,でした。答えはわかるけど,引いた「1」が気になって授業中に何度も先生に聞いたら,最終的に「授業妨害」と思われ,家に連絡がいきました(笑)

明治女で気性の荒い祖母は,そのたびに校長室に怒鳴り込むのを繰り返してました(実は歴代の校長と祖母が知人だったということもあったのですが)。両親はこんな自分にあきらめていたのか,弟妹とは別に僕一人祖母に預けられている状態でしたが,これが今思えばよかったのかもしれません。両親は自営で,他の人ともめるのは商売に差し支えるのですごく嫌がり,自分の子が悪くなくても謝らせる人でしたので。

祖母は,理屈さえ通れば相手が子どもだろうと関係なく肯定する人でした。理屈が通らないと校長でも許さない人です(笑)。僕が「学校に行きたくない」「勉強はできるし,意味ないから」というと「先生に勘違いされない方法はわかったのか」と聞かれます。「勘違いする方が悪いよ,僕は何も悪いことしてないから」と答えると「勘違いされない方法がわかるまで,学校には行き続けなさい。勉強はできるんだからどうでもいい。」と言われました。現代だと保護者も「勘違いする方が悪い」「うちの子は悪くない」と言いそうですが,僕にはこういう言われ方がぴったり来ました。「自分は勘違いされやすい」という認識になったからです。

先生じゃなく友だちに理解してもらえないときに「勘違いされている」と思えた方が「自分だけが変なのかもしれない」と思うより肯定的です。「話せばわかる」って思えますから。悩むことが減りますよ。

発達障害を抱えた子供も、誤解され続ければひねくれる

幸いなことに友だちは「変わり者」と言いながら今でも付き合ってくれます。


明治女の祖母の影響で,「義理人情が最優先」と叩き込まれ,何があっても友のピンチには駆け付けますので,そういうところは評価されているんじゃないかと思っています。でも,学校の先生を信頼することは年々できなくなっていきました。意味の分からないルールの理由を聞いても「兎に角守れ!」と言われたり,習っていない方法で解答すると「×」にされたり,なぜこの回答方法がダメなのか聞いても「そういう問題ではない」とはぐらかされたりし続けましたので。ただ,中には認めてくれる人もいましたし,そういう先生は僕の扱いをわかっていました。

ある先生は授業中の小テストで僕が真っ先に答案を提出すると「まぁ,お前が遅い訳ないよな」「その辺置いとけ」って感じです。他の生徒には「お!早いね!」「よく理解できているね」なんて言うのにです。でも,この「遅い訳ない」という言葉に「普段からお前を評価している」という意味があると感じられました。思い出すと今でもうれしい言葉の一つです。ストレートに褒められるより,こういう言い回しがうれしいなんて,やっぱりひねくれてますね。

発達障害を抱えた子供は、認められれば力を発揮する

当然この先生の教科はどんどん勉強するので,トップになります。高校でも全国模試で2位になるほどになりました。認めてくれる人への忠誠(?)は計り知れませんよ(笑)。某難関国立大の大学院に行ったのも,「うちに来たら良いじゃない」ってサラッと言われちゃって「俺,ここに入れるって思ってもらえてんだ!」と舞い上がったからです(笑)

こんな具合に,その子にあった認め方を示すことが大事ですね。単純に「すごいね」なんて言われてもあんまり響かないことって結構ありますよ。「みんなと同じ」を良しとしてしまうと認めるところなんてないかもしれませんが,「この子なり」を見つけ,「この子なり」の認め方をしていくことで,「この子」は自己肯定することが出来るようになりますし,肯定のきっかけをくれた人を慕いますから。

子どもの発達障害 まとめ

簡単に言っちゃうと,「自己肯定感を持つことが出来れば,自分が変なのではなく勘違いされているだけだから,ちゃんとわかってもらおうという気持ちになっていくし,他者のこともわかろうという気持ちになる」ってことです。でも口で言うほど全然簡単じゃないので,長い年月と工夫と身近な人のサポートが必要なんで,よろしくお願いします。恩を売ったり認めている感をしっかり伝えてると,とっても忠義な人になってチョーなつきますよ(笑)

(執筆 平泉(たいらいずみ))

スポンサードリンク







スポンサードリンク




facebookページ

このWEBマガジンを気に入ったらイイネしよう! 更新情報をお届けします!

Twitter
twitterをフォローしよう! マガジンの更新情報をお届けします!

facebookページ

このWEBマガジンを気に入ったらイイネしよう! 更新情報をお届けします!

Twitter
twitterをフォローしよう! マガジンの更新情報をお届けします!

平 泉(たいら いずみ) by

公務員保育士として25年働いたのち、大学院に進み教育学修士を取得(発達心理学分野)。自らがADHDとアスペルガー障害の併存型であり、研究対象も幼児の発達障害という…根っからの発達障害者です。