どうも、LoveHandi編集長のだいちゃん(∀)です!
私は人工透析を行っている1級身体障害者です。人工透析が原因で、精神疾患、皮膚病など様々な合併症を患って生活をしています。そのせいで、一人暮らしが出来ず、良い年なのに自立が出来ていません。
そこで、私の障害者の一人暮らしについての考察や、雑記のようなものを思いついて通りに片っ端から書いていきます。
まず、障害者の自立のことについて書く前に、私のバックボーンについて書いていきたいと思います。
唐突ですが、私は実家暮らしです。今まで一度も実家を出て一人暮らしをしたことがありません。
障害者でなかった10代の頃、福岡のタレント事務所にいた時には、高校を卒業したら東京のタレント事務所に所属して芸能活動をする予定でした。しかし、突如、大学の推薦入試も決まって、大学に行くか東京に行くかで迷って、結局大学進学を選んだのです。ですが、不運にも通信制・単位制高校に通っていた私は、ちょっとしたミスで単位を1単位だけ落としてしまい、推薦入試もダメになりました。そして、そのまま持病の慢性腎臓病が悪化し、マン線腎不全となり、人工透析導入。1級身体障害者になってしまいました。
人工透析をやりながらでも東京に行くことは出来ます。ですが、タレント活動はほぼ無理です。何故なら、私は人工透析を導入してからも地元の劇団に入団したり、モデル事務所に所属したり、路上ミュージシャンとして活動していましたが、体調面でどうしても周りの人に迷惑をかけてしまい、時には「サボり」とレッテルを貼られ、障害については理解されずなかった為、芸能活動を行うことは困難でした。
「障害は芸能活動において個性になる」
五体不満足・下半身大満足の乙武洋匡氏を見ていたらそのような気持ちになったのですが、彼は早稲田大学という高学歴。東京在住。著書が爆発的ヒットを生んでいるという好条件が揃っていたからメディアからも引っ張りだこだったわけで、普通の人間が障害者というだけで芸能人のような扱いを受けることはまずありません。
そんな状態で、いつ大病を患うか分からない1級身体障害者(人工透析患者)が東京で一人暮らしをするのは無謀だと判断し、私は今、地元に残って親元で暮らしています。
障害者でもヘルパー制度などを使って自立している障害者さんはいます。ですが、親が生きている障害者さんは親元で暮らしている方が多いのが現状です。
皆さん、やはり何かあった時に一人暮らしだと(例えヘルパー制度を利用していたとしても)助けてくれる人がいないから一人暮らしが怖いのです。だから自立出来ない障害者が多いのだと思います。
私もその一人です。
私は強迫性障害「不潔恐怖症」という精神疾患も患っています。トイレの汚れ、台所の汚れ、水面台の汚れなど、水回りの汚れを見ると吐き気がするほどに気分が悪くなるのです。なので、私は水回りの掃除が出来ません。
これはサボりとかではなく、不潔恐怖症という精神疾患が原因です。でも、なかなか理解されません。見た目には分からない障害だからです。
私はこの障害さえなければ、経済的にはそれなりにお金は稼ぐことが出来ているので(フリーランスなので不安定なのですが……。)東京に出て一人暮らしをしたい、東京でもっとチャンスを使いみたいという欲求があります。ですが、身体障害や精神障害のことを考え、現実的な思考になればなるほど、そういった勇気が出ないのです。
だから自分が出来ない水回りの掃除などは親にやってもらっているような状態です。でも、この状態も私の中ではなんだか劣等感の一つでしかありません。大の大人が、親の手助けがないと生活が出来ないだなんて、なんだか情けないという気持ちが強いのです。でも、生きていく為には今は親の手助けが必要なので、親には申し訳ないけれど身の回りの世話を、自分が出来ない部分はやってもらって、自分の出来る範囲で自分のことをやっているような状態です。
私には父がいません。いや、実際にはいるのですが私が2歳の頃に離婚していて、全く交流が無い(顔も知らない)ので、母が死んだ時に父に頼ることは出来ません。
私には兄もいるのですが、私よりお金が稼げていないのと、兄も精神疾患を色々と患っているので頼ることが出来ません。だから、でも母は高齢なのでいつから死んでしまいます。母が死んだら、私はどうなってしまうのか、そういった不安が常に私にはつきまとっています。
この不安は、私以外の障害者、車椅子ユーザーなどで身の回りの世話を親にしてもらっている方にも当てはまるのではないかと思っています。(勿論、そういった方はヘルパー制度を利用していると思うので、完全に親にだけ負担をかけているわけでは無いのでしょうけれど。)
まぁ、色々と長く書いてしまいましたが、私は「不潔恐怖症」という精神疾患の為に一人暮らしが出来ません。
正直、障害者は元々理解されにくい人種なので、「甘えている」と世間からは思われているでしょうね。
そういった世間の目が気になっていた時期もあります。いや、今でも結構、気になっているのですが、それでも今は親に頼らないと生きていけないので割り切って生活をしています。その代わり、障害年金は全額家に入れるなど、実家暮らしをしている人間が行わなければいけない最低限のことはやっています。
人工透析も自分で車を運転して自分で通っていますし、他にも病院に何箇所かかかっているのですが、(心療内科、呼吸器内科、皮膚科など)全部、自分でちゃんと通って、薬の管理も自分で行っています。
そうやって自分の出来ることをしっかりとやっていれば、別に世間の目は気にしなくても良いのかな、と思えるようにはなりました。(それでもやっぱり、気になりますが。)
私はもう33歳の良いオッサンなのですが、障害者でこのようなダメ人間でも理解して寄り添ってくれる恋人でも出来ればまた違う人生が待っているのでしょうし、親も安心するでしょうけれど、障害者の恋愛はなかなか難しいです。特に内部障害者の恋愛は。
私はこれでも、若い頃、健常者だった頃まモテたのですけれどね。(自慢 笑)年月というものは残酷です。モテていた人間も、ただのオッサンになってしまうのですから(笑)
障害者でも自立が出来るならしたほうが良いと思います。親はいつかは死んでしまうからです。親が死んだら一人で生きていかないといけないのですから。それが例え障害者であっても。
しかし、それは現実的なこと、体調的なことを考えるとなかなか難しいです。
それでも、いつから障害者であっても自立して一人暮らしをしなければいけない、という現実の壁にぶち当たります。その壁をどうやって乗り越えるのか、私の今後の課題です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。何か考えるきかっけになれば幸いです。
(執筆 だいちゃん(∀))