みなさんこんにちは。ライターの結です。
つい最近の話ですが、ハンドスピナーというおもちゃをゲットしました。
このようなおもちゃです。
私は接客の仕事を行っているのですが、たびたび家族連れのお客様や学生さんがよく手にして遊んでいたので、ずっと気になっていたというのが背景にありました。
回して眺めているだけなのですが、不思議とずっと見ていられます。
最近はYoutubeを見て回ると、様々なトリックや回し方のテクニックが開発されていて、まるでエクストリームスポーツを見ているようにカッコ良かったです。
テクニックを紹介している動画↓
今回はLoveHandiでハンドスピナーについて書いていこうと思います。
一見すると回るだけのおもちゃのように見えてしまいますが、実は筋無力症やADHDとの関わりを持っていたりするのです。
ハンドスピナーは1997年にアメリカで制作されたおもちゃで、現地では”fidget spinner”という名前で販売されています。
フロリダ州に住んでいた、当時7歳の筋無力症の娘さんを持つCatherine Hettingerさんが考案し、おもちゃメーカーのHasbroから販売されたもので、わずかな力でも遊べるおもちゃとしてハンドスピナーが登場しました。
新たなおもちゃを考えていたHasbro社の元に、偶然にもCatharineさんがハンドスピナーの元となったアイディアを手紙に書いて送ったことから、メーカーで販売するきっかけとなったのです。
その後、彼女はハンドスピナーの特許を保有していましたが、特許更新のためのお金が払えず現在は失効していますが、Catherineさん自身はハンドスピナーの現状について満足しているとのことです。
では、どうしてハンドスピナーがわずかな力でも回すことができるのでしょうか。
実はハンドスピナーの回るプレート(三つ又の形をしたパーツ)は、回転させるための軸の中に「ボールベアリング」と呼ばれる機構によって摩擦を減らし、長時間の回転が可能であるということです。わかりやすく説明すると、昔の運搬方法で重い物を運ぶ際に、複数の丸太を並べてからその上に重い物を乗せたソリを滑らせて移動させる方法と似ています。その技術を応用して現在のハンドスピナーに使われているというわけですね。
ADHDの子どもたちを支援する団体“ImpactADHD.com”の代表であるElaine Taylor-Klausさんによると、ハンドスピナーはADHDを持つ子どもたちのイライラや落ち着きのない状態を和らげる効果があるとのことで、カウンセリングやセラピーに有効との見解がなされています。
(※ただし、ハンドスピナーとADHDによる効果の実証・科学的根拠がまだ確立されていないため、今後これらの動向がどうなっていくのか、個人的には注目しています)
今回はハンドスピナーの歴史と現在の効果などを纏めてみましたが、いかがでしたでしょうか。
ハンドスピナーに限らず、生活の意外なアイテムが元々はハンディキャップを持つ人向けに制作されていたものかもしれませんね。
余談ですがブームとなったアメリカ国内では、子どもたちがあまりの熱中ぶりに禁止令を出す学校も出てきているそうです。
私自身もですが、ハンドスピナーで遊ぶときはほどほどにしましょう。
以上、ライターの結でした。
※ハンドスピナーでADHDの治療が出来るといった趣旨の記事ではございません。あくまで、ADHDの方が好みやすいおもちゃとして紹介いたしました。
(執筆 結)
As fidget spinner craze goes global, its inventor struggles to make ends meet