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ADHDにある「馴化(じゅんか)」とは何?

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「馴化(じゅんか)」というものをご存知でしょうか。ADHD特有のものではないのですが,ADHDはこの馴化の速度が以上に速いことがあります。生活の中で起こる馴化が,どのような不具合を生じさせるのかについて今回はお話していきます。

ADHDにある「馴化(じゅんか)」とは?

簡単にいうと馴化とは「馴れてしまうこと」です。初めての場所や年に何回かしか行かないところは居心地の悪いものですし,仕事のやり方や道順,靴をどちらの足から履くか等普段と違うことは違和感があります。しかし,繰り返していくと馴れますし受け入れられるようになったり,なんなら新しいやり方の方が馴れるとしっくりくることもあります。これは冒頭でもお話ししましたがADHD特有の症状ではありません。一般的ないわゆる典型発達の方もあることです。

しかし,ADHDの中にはこの「馴化」が極端に早く起こる人がいます。まぁ,僕なんですけど。馴化が起こると何が困るのでしょうか。

ADHDにある「馴化(じゅんか)」は困る

僕はASD(アスペルガー障害)も併存しているので人との距離感をつかむことがとても難しく,馴れるまで本当に大変です。相手の方にも馴れていただき,自分も馴れることでなんとなくうまくいく感じになるまで,まぁまぁの時間が必要です。こういう時に馴化が起こればいいんですが,ねぇ。

例えば新しい職場に初めて出勤する日は朝から後悔の連続です。なんで転職しちゃったかなぁ…と思いつつ鞄の中身を何度も確認したりお土産を忘れないように玄関に置いたり。そわそわして何度も同じことをします。これがいけないんです。

こういうことをしていると馴化が起こります。お土産が玄関にあるのを見慣れてしまうのです。毎朝忘れ物がないように行動はルーティン化しています。玄関でもルーティン化しています。通常ならお土産が目に入れば「あ,そうだ,お土産持っていくんだ」となるのですが,すっかり馴化しているのでルーティンをこなし,鍵の上に置いていたお土産はわざわざ除けてカギを持ち,出勤しちゃうんです。お土産もルーティンに入れればいいんですが,不定期の物なので,そうもいきません。馴化しているため目に映っても違和感がなく,ただカギの上にあるのは邪魔なので除けてカギを持つ…ということになります。


メモは使えない

馴化は付箋にも起こります。デスクにペタペタとメモした付箋を貼り「〇日までに書類提出!」とか「△時に□□へ電話入れる!」など大事なことをメモっておきます。蛍光カラーの目立つ付箋ですが,次の日には見慣れています。というか,書いて貼った数分後には終わってます。「書くこと」が自分のタスクになっているのかもしれません。ホント,見事に馴化して気づけば半年前の付箋も張りっぱなしです。上司に「ここに書いて貼ってあるヤツはなんなんだ!」と言われることも多いのですが,見慣れちゃっているので貼ってあってもそれは模様のようなものに成り下がってますから,全く意識にのぼらない状態になっています。

携帯アラームしか使えない

このため,メモなどは全く意味がありません。今,何とかなっているのは携帯のタスク管理アラームです。何かスケジュールが入ったりアポが取れたりということがあると,すぐに携帯に入れます。入れる時に仕事中でもアラームが問題ない時間を指定しておけば,必ずアラームを止めるために携帯を見るので確実です。アラームには馴化が起きていないので,助かっています。

ADHDにある「馴化(じゅんか)」とは まとめ

付箋にメモしてポケットに入れたり,自分のアドレスにスケジュールをメールしたりすることもしてみましたが,どれもダメでした。困ったものです。今は4か所で仕事をしているので,スケジュール管理や仕事のタスク管理は重要です。この先,この管理方法に馴化が起きないことを願うばかりです。

(執筆 平泉(たいらいずみ))

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平 泉(たいら いずみ) by

公務員保育士として25年働いたのち、大学院に進み教育学修士を取得(発達心理学分野)。自らがADHDとアスペルガー障害の併存型であり、研究対象も幼児の発達障害という…根っからの発達障害者です。