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アスペルガーの私は何故、プリンに固執し続けたのか

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アスペルガー プリン

私のアスペルガー障害が発覚したのは大学生の時なのですが、今思えば小さい頃からその片鱗はあったなと感じるエピソードがあります。それはアスぺルガーを持っている人特有の異常なまでの頑固さにまつわるお話です。

アスペルガーの私がプリンに意地を張り続けた5歳のころ

あれは私が5歳の頃です。何気なく家の冷蔵庫を開けたら、プリンが一個だけ残っていました。私はその時母に、「このプリン食べていい?」と聞きました。

そんな質問をしておきながらそのプリンを独占する気満々だった私に対して、母は「そのプリンお兄ちゃんと半分ずつ分けて食べなさい。」と言いました。

こんな時普通の子供だったら、食べられるプリンの量が減ったことを残念がりつつも、兄弟仲良くプリンを分け合うのでしょう。

しかしなぜだか私はその時、「じゃあ一口も食べない!!」と言って泣き出してしまったのです。なんか可愛くない子ですよね。

その時の私の中では、プリンを独り占めして楽しむことですでにプランが決まっていたのです。それを半分に分けなければいけないという現実に脳がついていけず、独り占めにできないプリンには意味がないとまでに考えてしまったのです。

もしくは「一口も食べない!!」と主張することによって、いかに自分がプリンを独り占めしたかったかを暗に伝え、母をコントロールしようとしたのかもしれません。


とにかくその時の私は意地を張り続け、本当に一口もプリンを食べませんでした。普通に考えたら、一口もプリンをもらえないよりは、半分に分け合った方が得なはずです。しかしアスペルガー気質の強い私は、損得よりも自分の中の訳のわからない意地を優先しました。

アスペルガーのゼロ百思考は命取り

このプリンの話は多くの人には意味が分からないかもしれません。

しかし、アスペルガー障害を持っている人なら少なからず共感することはあるのではないでしょうか。

私たちアスペルガーは、自分の中に絶対に譲れないルールのようなものを持っているのです。それは傍から見たら合理性に欠けていて、守るべきようなものでないように映ることでしょう。しかし、私たちからしてみたら、それは命をかけてでも守らなければいけないものなのです。

よく言えば完璧主義とも取れますが、その頑固さは並大抵のものではなく、まさに病的なものと言えるでしょう。

そして私たちは人生の中で、その頑固さに幾度となく苦しめられ続けるのです。進学や就職、結婚などの人生の節目の時にも自分ルールが発動し、「自分が思う完ぺきな状態でないなら、もう全部やめる!!」となってしまうからです。

これは長い人生で身についてしまった思考の癖でもあるので、日々の生活で意識して改善していくしかないのでしょう。

もしあなたの身近に私のようなアスぺルガーの気質を持った人がいるなら、プリンを半分だけ食べるという選択肢もそこそこ幸せであるということを教えてあげてください。

(執筆者 さいけ)

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さいけ by

地方の公立大学に入学するも、持ち前のアスペルガーの性質からか大学の雰囲気に馴染めずに半年大学に通っては不登校になる日々を繰り返す。結局は大学4年の終わりに単位が足らずに退学をするはめになる。 現在は派遣の仕事をして生計を立てる毎日。