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車椅子ユーザーだって、ライブを楽しめるよ!

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車椅子 ライブ

立秋を過ぎてこの記事を書いていますが、まだまだ暑いです! まだまだ夏です! でも暑さなんかに負けていられません! ライブに行って、夏の暑さ以上に熱くなろう!

テンション高めで始めてみました、車椅子ユーザーの桜井弓月(さくらいゆづき)です。

実は私、四半世紀近く某バンドのファンをやっておりまして、彼らのライブに行くのが大好きです。他のアーティストのライブも行きます。

ライブはいいですよ! ステージにアーティストが登場した瞬間の高揚感、会場に溢れる熱気と一体感、好きな音楽に体ごと包まれる臨場感、音源で聴くのとは比べ物にならない迫力。そして何より、私にとってライブは日常を生き抜くエネルギーをもらえる場所です。「ライブ=live=生きる」ですからね。ライブの興奮と熱狂は非日常でありながら、生きることそのものです。

「車椅子でライブに行くのは大変そう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかり準備して行けば大丈夫です。今回は、車椅子ユーザーがライブに行く際のポイントをお伝えします。

車椅子でライブに行こう! 準備編

行きたいライブがあったら、まずは会場に車椅子用のスペースがあるか確認しましょう。スタジアムやアリーナ、大きめのホールであれば、たいてい車椅子用のスペースが設けられています。会場の公式サイトに載っている座席表で、車椅子席の位置を確認できることが多いです。ただし、同じ会場でも公演によって車椅子席の位置が変わることがあります。

小さなライブハウスは行ったことがないので分かりませんが、1000人以上の規模だと出入り口や建物内がバリアフリーのところが多いように思いますし、決まった車椅子スペースがなくても比較的対応してもらえます。オールスタンディングの場合は、柵で囲ったスペースや2階席など、安全な場所に案内してもらった経験があります。

いずれにしても、車椅子でライブを見ることができるか心配であれば、チケットを取る前に主催者に問合せるとよいですね。車で行く場合は、駐車場が使えるかどうかも事前に確認しておきましょう。

さて、お目当てのライブに車椅子で行けそうだと分かったところでチケットを取るわけですが、一般的に車椅子席用のチケットというものはありません。私は、車椅子でライブが見られるかどうか問合せた際に「車椅子席のチケットを発行します」と言われたことが過去に2度ほどありますが、それはかなり珍しいケースだと思います。

以下、車椅子ユーザーがライブに行くときの一般的な流れとポイントです。

1.通常のチケットを取る

チケット争奪戦に参加しましょう! 車椅子ユーザーも健常者も関係ありません。運に身を任せるのみです。

ですが、S席を取るかA席を取るか、思案のしどころです。というのも、大きな会場だと数ヵ所に車椅子スペースが設けられているのですが、どの区画に案内されるかは、持っているチケットの座席によることが多いからです。つまり、アリーナ席のチケットを持っていれば、よりステージに近い車椅子スペースに行ける可能性がありますし、スタンドのチケットだと、車椅子スペースもステージから遠いところになります。まあ、それが公平ですよね。なので、経済事情が許せば、高い席種を買ったほうがステージに近くなる可能性は高いです。が、S席を取ったとしても、必ずしもステージに近い、あるいは見やすい場所に車椅子スペースがあるとは限らないんですよね。やはり、運に身を任せるのみですね!

2.チケットが手元に届いたら、車椅子席で見たい旨を連絡する

チケットに記載の問合せ先に、事前に電話連絡しましょう。ディスクガレージとかキョードーとかウドーとか、 そういうところです。ライブの公式サイトにもチケットにも「車椅子席で見たい場合は事前連絡が必要」とは書いてありませんが、興行側と車椅子ユーザーとの間で暗黙の了解のようになっていると思います。連絡しておくと、当日スムーズに案内してもらえるので安心ですよ。

電話すると、チケットの座席番号と氏名、連絡先、同行者の有無を聞かれます。車椅子のタイプ(自走か電動かなど)を聞かれる場合もあります。たいていは同行者1名まで車椅子スペースで一緒に見ることができ、同行者用の椅子を置いてもらえます。


車椅子でライブに行こう! 当日編

できれば、開場時間前にライブ会場に行くことをお勧めします。大きい会場だと、開場時間前に車椅子ユーザーの列ができています。上の方で「どの車椅子スペースに案内されるかは、チケットの座席による」ということを書きましたが、一つの区画の中でどの位置に行けるかというのは早い者勝ちなのです。例えば一区画に5人の車椅子ユーザーが入れるとして、その5席の一番右と左ではステージの見やすさが大きく違います。それどころか、一つ席がずれるだけで、「セットの鉄柱が邪魔で、あのメンバーがよく見えない!」なんてこともあるのです。

開場時間が近くなると、駅も、駅からライブ会場までの道も混みます(私は車で出かけないので、会場周辺の道路が渋滞するかどうかは分かりません)。また、ライブは体力を消耗するので腹ごしらえも重要なのですが、会場周辺の飲食店は混雑しますし、車椅子で入りやすいお店が多いとは限りません。ですから、時間に余裕を持って出かけましょう。

会場に着いたら、スタッフに車椅子スペースで見たいことと、事前連絡してある旨を伝えます。こちらから言いに行かなくても、車椅子の列に案内してくれたり、事前連絡した名前を聞かれたりすることもあります。一般の人たちより先に入ったり別の入場口を使ったりすることが多いので、スタッフに確認せずに一般の列に並ばないようにしましょう。

会場によっては、車椅子スペースに高い台を置いて、そこに車椅子ごと持ち上げて乗せられることが稀にあります。そうすると、いざトイレに行きたくなっても、近くにスタッフがいなくて台から下りられないという事態に陥りかねませんので、トイレは台に乗せられる前に済ませたいですね。

また、一般の座席では立つことがOKでも、車椅子スペースの位置によっては立ってライブを見ることがマナー違反となる場合があります。同行者にその点を理解してもらうことが必要ですし、自分で立てる車椅子ユーザーは気を付けましょう。

車椅子でライブに行こう! ライブ終了後編

私の経験上、車椅子ユーザーがライブに行ったとき一番気を付けなければならないのは、終了後の混雑です。ライブが終わると大勢がいっせいに退出しますので、ライブ開始前の混雑とは比べものになりません。席から会場出口まではスタッフが誘導してくれるので比較的安心ですが、会場の外や駅までの道もかなり混みますので気を付けましょう。

スタジアムぐらい大きな会場の最寄り駅は、一時的に入場規制することがあるほど人でごった返しますし、電車も、方向によっては通勤ラッシュ並みになります。普段は30分で帰れるところでも、ライブ後は1時間以上かかる場合がありますので、帰宅時間は余裕を持って計算しておく必要があります。

また、これは絶対にしてはいけないことですが、ライブ直後で興奮冷めやらぬ人たちが大勢でいると、赤信号でも勢いで横断歩道を渡ってしまいかねません。つられて一緒に行ってしまわないようしましょう。

くれぐれも先を急がず、安全第一で帰宅したいものです。家に着くまでがライブですよ!

車椅子でライブに行こう! 余談とまとめ

余談ですが、ライブに関して以前から気になっていることがあります。それは、車椅子スペースを使うと、チケットの元々の座席が空いてしまうということです。同行者がいれば、その人の席も空いてしまいます。

車椅子スペース用のチケットがあれば、もっと多くのチケットを売ることができ、もっと多くの人がライブを楽しめるんですよね。好きなアーティストのために、より多くの収益が上がってほしいし、彼らのライブを、より多くの人に見てもらいたいというのが、ファンの心情です。いつも、「あー、また私の席が空いてるんだなあ。もったいないなあ」と思うのです。

車椅子スペース用のチケットを売るとしたら、それはそれで事前のチェックなど、いろいろと課題があるのでしょうが、誰かいい方法を考えてくれないかなあと願っています。自分では考えずに、他力本願なんですけどね。

というわけで、今回は車椅子ユーザーがライブに行く際のポイントを書いてみました。少しでも皆さんの参考となることがあれば嬉しいです。

好きな音楽がある方、好きなアーティストがいる方は、ぜひライブに行ってみませんか?

ライブは生活に潤いとエネルギーを与えてくれます。皆で素敵なライブ体験をしましょう!

(執筆 桜井弓月(さくらいゆづき))

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桜井弓月(さくらい ゆづき) by
脳性麻痺の車椅子ユーザー、である前に、女です。
自称、エセ物書き。のらりくらり生きてます。
方向音痴にもめげず、電動車椅子で町なかを暴走……いや、しとやかに徘徊中。
数年前に流行った動物占いは「笑いながらキツイことを言うトラ」。当たっているか否かはナイショです。