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精神疾患と車の運転について精神障害者が法律的な視点から考えた

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精神障害者 車の運転

精神疾患をもっている人にとって、車の運転や免許を取得することに不安を感じている方も多いと思います。薬の副作用や病気の症状など考えると、怖いですよね。

精神・心療内科で処方される薬についての説明書には、多くの薬で車の運転や高所作業などの危険を伴う作業をする時は、注意してくだいと書かれています。また、睡眠導入剤に関しては、避けてくださいと明記されています。

誤った飲み方をして事故を起こす人が少なくないために、精神疾患をもっている人の自動車の運転が制限されつつあります。それに関する2つの法律について問題点なども考えながらお話していきたいと思います。

精神障害者の運転は主治医の判断が重要

安全な運転に必要な能力があるかどうかは、主治医と相談することがとても重要です。

運転免許証の取得、更新時や必要があるとされた時に、公安委員会から「質問票」「報告書」などを渡される場合があります。その時は正直に内容は記載しましょう。

虚偽の記載は罰せられます。その内容によって、主治医の診断書が必要になることがあります。また、病気の症状として運転ができるのか?と服用している薬の副作用から見て運転ができるのか?は、それぞれ別の話となりますが、最終的には病態を詳しく診ている主治医が判断することになります。何かあったらまずは主治医に相談です。

精神疾患に関する2つの法律

現在の法律で精神疾患と車の運転に関する法律は「改正道路交通法」と「自動車運転死傷行為処罰法」の2つです。

・改正道路交通法
(免許の拒否または保留の事由となる病気など)第三十三条の二の三

政令で定める精神病は、統合失調症、てんかん、再発性の失神、無自覚性の低血  糖症、そううつ病(そう病及びうつ病を含む)重度の眠気の症状を呈する睡眠  障害であり、自動車等の安全な運転に必要な認知、予測、判断又は操作のいず  れかに係る能力を欠くこととなるおそれがある症状を呈しないものを除く。

となっています。

どういうことかと言いますと

該当する病気の人は届け出てください、診断書用紙をわたしますので、主治医に 診断書を書いてもらってください。その内容で免許の発行や更新が決まります。


3ヶ月を限度に免許を停止されることが有ります。診断書によって免許を失って も3年以内なら技能などの試験がなくても免許を取り直せますとなります。

・自動車運転死傷行為処罰法

(危険運転致死傷)第三条のニ

自動車の運転に支障を及ぼすおそれがある病気として政令で定めるものの影響により、 その走行中に正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で、自動車を運転し、よって、その病気の影響により正常な運転が困難な状態に陥り、人を死傷させた者も、前項と同様とする。

出典 道路交通法施行令

適切な服薬で、自己コントロールが出来ている状態での事故に関しては、この法は適用しませんと言う意味合いにもなります。

精神疾患に関する2つの法律の問題点

日本精神神経学会は精神障害者への差別化として反対しています。

理由としましては

  • 精神障害と交通事故の因果関係を証明した研究報告はない
  • 健常者の故意の危険運転と病気の人の運転を同じとしている
  • 医学的根拠が乏しい
  • 通院のために車を運転しなければいけない地域があり、不当に運転が制限されれば、治療 を受けることができなくなる
  • きちんと通院をして診断を受けている人が不利になり、通院せず曖昧なままの人が有利となる

など、問題は多いなと考えてしまいます。

精神疾患と車の運転 最後に

今後、精神障害者にとっては厳しい環境になっていくのかもしれません。

私が思うに、厳しい環境という以前に、きちんと通院して治療を受けること、処方された薬は処方されたとおりに飲むこと。この基本的な事が、できていない人が少なくないのではと考えます。自分の環境を見つめ直す時間も必要だと思います。病気をコントロールできるように、自分をコントロールできるようになることが、一番の近道かと思います。

(執筆 松崎銀次)

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松崎銀次 by
元医療関係者。いくつものパラハラを受け鬱病(精神障害者2級)となるが、本人未だ半信半疑。
今の時代の企業こそ経験上、鬱病を初めとする精神病の大量生産の場と確信に至る。
もっと優しくなろうよ、みんな。