先日、都内某所にある発達障害の当事者によって運営されている発達障害カフェに行ってきました。お客さんも発達障害を持っている方が多かったです。
私は現時点では発達障害の可能性が高いだけで未診断です。けれど、発達障害カフェにいる時私はとても私らしくあることができました。
私は聴覚や視覚にも障害がありますが、聴覚障害者の集団にいれば「あなたはまだ聴こえているでしょ」「白杖(主に視覚障害者が歩行時に使う補装具)を持っているから視覚障害者でしょう」と言われてきました。視覚障害者の集団にいれば「あなたはまだ見えているでしょ」「それより耳が聴こえにくいんでしょ」と言われてきました。つまりどこに行っても疎外感を味わってきました。
ですが、発達障害カフェではそのようなことはありませんでした。他の方々も発達障害を抱え、世間とのズレを感じているような雰囲気がありました。いきなり身体が動き始める人、カフェという公の場であるにも関わらずソファで寝転がる人、話し出すと止まらない人。様々な方がいらっしゃいました。私が生来抱える違和感や疎外感が、その場に於いては和らいでいるように思いました。
また、私は言語性IQがギフテッドの基準を満たしています。言語性ギフテッドとも言うそうです。
ギフテッドとは、同世代の子どもと比べても並はずれた成果を出せるほどの突出した才能を持つ子どものことであると定義されています。
出典 LITALICO発達ナビ
IQが高すぎるゆえに普段の生活で周囲の人々と意思疎通を図ることが困難です。IQがある一定の数値以上離れていると意思疎通を図ることができなくなると言われています。何を話しても「頭の良い人が考えることは分からない」「話が難しすぎて理解できない」と言われてしまいます。けれど、それによって生じる苦しみや悩みさえも相手によっては「あなたは私を見下している。自慢したいだけだろう」と言われますので、なかなか人に相談することもできずにいました。
ですが、その発達障害カフェではIQがかなり高い人も大勢いらっしゃるようでした。普段の私は相手の理解力に合わせて話をしていますが、その場ではあまり気を使わずに様々な言葉を操って話をすることができました。それでも相手の方と意思疎通を図ることができて、楽しかったです。
私は発達障害に関してはまだ診断が下りていない状態です。でも、発達障害カフェでは他の障害者の集団にいる時と比べると殆ど浮くことがありませんでした。とても「気持ち良い」空間でした。また行きたいと思っています。
(秋澤優(アキワサヒロ))